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 ●エクステリアの寒冷地対策 その7 最終回
2006年3月13日(月)
 寒冷地では、どの程度のパーセンテージであれば良いのかと言うことになりますが、単に寒冷地といいましても範囲が広すぎますが、一般的に7%〜9%台であれば大丈夫といわれております。
 ただし酷寒の北海道沿岸においては、7%台のものが必要かと思われます。
その中でも札幌市内などでは、9%台のものも、何ら問題なく使用されている場合もありますので、これも、その地域における専門業者にゆだねられた方が良いのではないでしょうか。
 また、ホームセンター等でお買い求めになる場合には、吸水率を確認できない場合もあります。
 そのような場合レンガ同士を壊さない程度にたたいて見て下さい。
カーン・カーンと金属音がするようであれば硬く、つまり吸水率が低いと言えるでしょう。
 しかし、これはあくまで人の勘によるものですから、専門知識を持ったお店に相談されるのがベストです。

 以上全7回にわたり凍害について述べてきましたが、これはあくまで私の経験に基づくものであって、専門的なデーターを得た物ではありません。
 しかし、物事全て試験データー通りとは限らず、幾度も泣かされた経験の中から得たものです。
 微力ではありますが、今後当HPをご覧になっている皆様に少しでも役立つことが出来れば幸いに存じます。


 ●エクステリアの寒冷地対策 その6
2006年3月5日(日)
 吸水率とは、
吸水率=吸水後の重量(g)−乾燥時の重量(g)/乾燥時の重量(g)×100 の計算で算出されたパーセンテージのことをいい、吸水率が低ければ低いほど、凍害を起こしにくいといえるでしょう。
 しかし、一般的なレンガの場合、吸水率があまりにも低すぎると、非常に硬い製品となり、加工の問題や輸送時の破損、或いは設置後の破損などが生じやすいので、ある程度の硬さを保ち、レンガとしての質感も重要視されております。
 ではレンガを選ぶにはどのようにすればよいのでしょうか?
以前私共のホームページに、寒冷地における正しいレンガの選び方について掲載したことがありますが、その中で吸水率について述べたところ、あるお客様からメールをいただき、驚いたことがありました。
 それは、販売店自体が吸水率についてまったく無知であったことと、凍害自体知らずに販売していたとの事でした。
そのような販売店、ホームセンター、業者は、ほんの一部であろうとは思いますが、実態はわかりません。


 ●エクステリアの寒冷地対策 その5
2006年3月2日(木)
 凍結融解と表面剥離。
この二つはいずれも凍結によるものです。
 凍結融解は、製品に含有されている水分が凍結することにより膨張し、それに見合うだけの水分が製品の中を移動し、圧力をまして行きます。
 この時の水圧が非常に大きく、この繰り返しにより製品の破壊につながって行きます。
 これは、何もインターロッキングやレンガに限らず、コンクリート二次製品はもちろん、現場打ちの土間コンクリートや基礎にも同じ事がいえます。
 特に寒冷地においては、防凍剤(凍結防止剤)が頻繁に使われ、それに含まれる塩分が、膨張にさらに拍車をかけ、被害を大きくすることもあります。
 また、骨材に吸水率の高い軟石が使用されていると、骨材自体の膨張により表面剥離と言う現象がおこります。
 エクステリアで頻繁に使われるレンガは、インターロッキング等のコンクリート製品とは性質が違いますが、レンガにおいても同様の被害があります。
 原因は前述の通りですが、レンガの場合吸水率の低い物を選ぶことによってこのような被害を避けることができます。


 ●エクステリアの寒冷地対策 その4
2006年2月19日(日)
 また、アスファルト舗装の場合は、凍上による被害もさることながら、アスファルト舗装自体の問題があります。
 ご存知のようにアスファルト舗装には鉄筋は入っておりませんので、せん断力や曲げに非常に弱く、簡単に折れてしまいます。 冬などは収縮によっても亀裂が生じやすく、そこからすぐに水は浸透します。 その後は当然のごとく、凍上被害が出ることは、間違いありません。
 このようなことから比較的安価ではありますが、長い目で見た場合、一般住宅での施工は、あまりお勧めできません。
 では、インターロッキングやレンガ敷きではどうなのでしょう。
これらは、結論から言いますと多少の凍上は避けられません。
しかし、下地がある程度深く施工されてさえいれば、仮に凍上しても、春には必ず元の位置に収まっているのが現状です。
 ただし、よくある要因として、新築したばかりの住宅では、給排水管埋設の為に、掘削したところが、春の雪解けとともに、陥没してしまうケースがよくみられます。
 これは凍害とは関係なく、なるべくしてなったものでエクステリアの施工業者の責任にするのは酷というものです。
 こういうクレームは比較的最後に施工した業者の責任にされがちですが、本当の原因を追究する為にも信頼のおける業者選びが大切です。


 ●エクステリアの寒冷地対策 その3
2006年2月15日(水)
 コンクリートやアスファルトを打っているから水は浸透しないのでは? と言う疑問があるかも知れませんが、水は常に移動し、どこからでも浸透してきます。 また、もともとの地面は湿気を帯びておりますので、それらも簡単に凍ってしまいます。
 さらに、コンクリートやアスファルトは熱伝導率が非常に高く、冷気を地中に伝えやすい性質であることを知っておくべきでしょう。 
 つまり、冷気を地中に伝えにくくすることにより、凍上を防ぐことが可能となります。 そこで基本的な方策として、下地処理したのち、硬質の断熱材を敷きつめ、生コンを打設すれば、冷気をそこでシャットアウトすると同時に、地中の熱 (地熱) を放出しにくくするということになりますので、非常に効果的な方法といえます。
 また、土間コンクリートを細かく分けて施工することにより、不均等な凍上を最低限におさえるという方法もあります。
 つまり、土間コンクリートを小さく区切り、コンクリートの平板のような物と考え、それらが違う動きをしたとしても、亀裂を生じづらくさせることができます。 動かないことによって亀裂を生じさせるよりも、動くが亀裂は生じにくいという理屈です。
 もちろん、下地がしっかりしていなければ、何の意味もありません。
 小さく区切った場合にも硬質の断熱材は入れておいたほうが良いでしょう。


 ●エクステリアの寒冷地対策 その2
2006年2月10日(金)
 液体が固体に変化していく訳ですから、当然体積が増える (膨張する) とともに、地面の上にある構造物を持ち上げてしまうことになります。
 氷の力は、はかり知れなく、石臼をも簡単に壊してしまうほどで、大きな庭石でさえ、隙間があれば、そこから水が浸透して凍り、簡単に割れてしまうほどです。
 当然、地上にある土間コンクリートやアスファルトなどは、簡単に持ち上がってしまいます。
この時の力が不均衡にかかってしまう為、亀裂が生じていくのは当然でしょう。
 では、これらを防止するにはどうすれば良いのか。
各都市には、それぞれの都市毎に定めた凍結深度というものがあります。
凍結深度とは、その都市の地面の凍る深さを定めたもので、上水道管などの埋設にはそれ以上の深さをとれば大丈夫でしょう、という目安になるものです。
 つまり、その都市の凍結深度以上の下地をとってさえいれば、凍結はしがたいということになります。
 もちろん、同じ都市であってもそれぞれの場所や地質などにもよってかなり左右されますので、ある程度の経験と見極めが必要であることは確かです。

つづく
 


 ●エクステリアの寒冷地対策 その1
2006年2月7日(火)
※これからご紹介するものは、ブティック社様より原稿の依頼をうけ昨年10月に発売されたエクステリア&ガーデンに掲載されたものです。 その号を購入された方には重複いたしますが、復習のつもりでお読みいただければと思います。 
これから、数回に分けてご紹介させていただきます。
 
 北国のエクステリアを考える上で、どうしても避けられない問題として凍害があります。 
 一言で凍害といいましても、様々な現象が見られ、全て説明することは到底無理がありますので、ここでは代表的な凍害 (凍上・凍結融解・表面剥離) についてご説明します。
 まず、凍上についてですが、この現象は特に北日本の太平洋側に多く見られる現象で、地面そのものが、凍り付いて持ち上がる現象のことをいいます。
 地面だけが持ち上がっているうちは、北に住む人にとっては当たり前のことで、これは被害にあったとは誰もいいません。
 しかし、この現象によって地面に敷き詰めた土間コンクリートや、アスファルト、インターロッキング、レンガ等が一緒に持ち上がったり亀裂が生じたり、春になってもインターロッキングやレンガが元の位置に戻らなかったりすると、凍上被害として当然のごとくクレームになることは確かです。
この現象が太平洋側に多いのは、雪が少なく、非常に気温が低いことに原因があります。
つまり、積雪による保温効果が得られず、地面に直接冷気がしみ込み、徐々にその深さをましていきます。
 また、太平洋側とはいえ、10cm〜20cm程度の積雪は当然あるわけですが、冬の初め頃は、まだ気温も高く日中の日差しにより、それら解けたものが地面に染み込み、明け方の冷気で凍り始め、また融けてまた凍る、これらを繰り返していくうちに、徐々に深さを増し、本格的な冬の訪れとともに春3月末〜4月にならなければ融けてくれない、まるで氷の固まりのような物が地面の中に潜んでしまうわけです。

つづく


 ●失敗しない業者の選び方 その3 
2005年11月18日(金)
 ハード、ソフト両面にわたっていろいろひしりごとのように、お知らせしてきましたが、これはマル秘に類する施工店としての心がけを少しだけお話します。
 外構工事をご発注になるお客様は、それなりに経済的にも精神的にも余裕のある状態にあるわけで、必要に迫られたような切迫状況でない限りは、日々の工事の進行に胸ときめかせられてらっしゃいます。 実際にお住まいの生活現場での工事作業は施工店としては施工作業以外のいろいろなサービス (これに関してはまた別件で) で安心して工事を見守っていただくわけですが、お客様自身が気付いているようでそうでもないこと。 これこそが施工店が心したい大切な心得のひとつ。 
「住まう人の心のうるおいを感じさせるガーデン、エクステリアづくり」 が成功した時。 お客様からは100%以上のご満足をいただけます。
以外にもお客様は、ご自分の豊かでうるおいのある精神状況を知覚なさっていないわけで、個性に合わせてそれを形づくる仕事が、施工店の顧客満足への大切なツボ!なのではないでしょうか。

とりあえずこのシリーズは ・・・完・・・


 ●失敗しない業者の選び方 その2
2005年11月12日(土)
 ☆キーワードはバランス

  ≪では、心地よい外構とは・・・。≫

1、工事現場を見てまわると気づくことですが、スケールの大きな外構、これでもかと着飾った外構が、イコールいい外構とは限らないわけで、デザインが先行し過ぎた結果が周囲に、いい印象を与えないケースもありますよね。 多額のお金をかけた上に、一生付き合うことになるというのも気の毒です。 要は家屋のデザインと周りの街並み、いわゆるシチュエーションに対して、素直に無理なく融け合いつつ、センス良くアピールできている外構なのかどうかということ。 つまり、バランスが問題となるわけです。

2、例えば、予算が少ないので、今回はここまでの工事を、とのケースもよくあることですが、それこそ、優れた施工店なら、限られた予算の範囲で、お客様にも、見た目も、次を期待させる 「形づくり」 は怠らないでしょう。 いかにもやりかけという終わらせ方ではなく、完了の状態でも充分見ごたえのある納めかたの出きる施工店を選びたいもの。 デザインにちょっとした気配りや、正当な変更を加えることによってそれは可能になります。 ここでも予算組のバランスと納め方のバランスが重要になります。

つづく


 ●失敗しない業者の選び方 その1
2005年11月10日(木)
 エクステリアとガーデニングはお互い切っても切れない中にあるということは言うまでもありませんが、こんな話もあります。 

《同じ庭造りという職業を持つ方でも植木屋さんと園芸屋さんは明らかに違います。 植木屋さんは足元にある草花を踏んででも植木の形を整えようとする。 園芸屋さんは、その植木の枝を払ってでも草花に光をあてようとする。》

お互い同じ庭造りでも立場が違うとこうも違うものかと、つい思ってしまいますが、でも一昔前には実際にあった話です。 昔はエクステリアと言えばブロック屋の仕事、ガーデンと言えば庭師や園芸家の仕事と完全に分けて考えられておりました。 先程の話に更に付け加えるなら、《ブロック屋は、ブロック積みの為には植木の枝を切り足元の草花も踏みつける》 といったところでしょう。 しかし現在ではそういったハードの部分であるエクステリアも、ソフトの部分である植栽もトータルコーディネートをすることにより、互いが互いを邪魔することなくスムースに進められているのではないでしょうか。 しかし、そういったトータルコーディネーター或いはガーデナーと称する業者の中にも、ド素人としか言わざるを得ないまったく素人同然の業者もたくさんおります。 しかし、そういった見極めは、なかなか素人の方には難しいものです。 

《そこでエクステリアの坪! よい業者の選び方とは・・・。》 

1、これからがチャンスです。 
植栽の寂しくなるこれから冬場にかけて色々な現場を見てまわって下さい。 外回りはもちろん、足元や花壇回り等々・・・。 夏場には気がつかなかった色々なものが見えてくるはずです。 それらを一つ一つチェックしておきましょう。
2、外構が構造物として成り立っているかどうか。
これはちょっと難しいかもしれませんが、見た目に気持ちの悪い構造物と、心地良さを感じる構造物があるはずです。 つまり、人が心地よく感じる構造物は、安定感があり決して飽きのこないものと言うことになります。 最近、はやりのウェーブでも同じで、自然なウェーブ、不自然なウェーブがあるはずです。 自然な物はやはり心地よく不自然なものは気持ち悪さを感じます。 それらを見極めることが出来れば、業者さん選びにも苦労しませんよ。 もちろんデザインの段階で判断できるように、日頃から現場を沢山見て訓練しておきましょう。
3、工事現場を見てまわりましょう。
工事中の現場があったら、どこが元請なのか確認しておきます。 これは工事の方に聞くとおしえてくれます。 その出来上がり具合を、それぞれ見比べてみることも必要です。 また、すでに完成した現場でも、そこの家の方から聞いてみてもよいと思います。 
 
 




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