皆様、このコーナーは、私の勝手でしばらくお休みしておりました。 途中からですが、また復活し月ごとの更新とし、ちょうど12ヶ月で1人前になるよう書き込みしていきますので、よろしくお願いします。 また、途中からになってしまいますが、このコーナーをプリントアウトしてファイルに綴れば、その時期の手入れの仕方が分るようになると思います。
9月の手入れ 9月のバラの手入れは、8月の選定後に、伸びだした芽に集中して養分を供給できるよう芽をサポートすることになります。 HTの作業としては、 1、芽欠き 2、追肥 3、病害虫防除 4、台風対策 があります。 HT以外では、 FL、Minでは、芽欠きはいりませんが、2以下は同じです。 CLでは、シュートを真っ直ぐ上へ伸ばしてやることが大事で、その他はHTと同じです。 1、芽欠き作業(切り戻し)は、シュートのピンチと違って急がないことです。 伸びてきた芽と枝の太さ、元気の良さなどを良く見て作業をします。 芽が伸びている枝が、あまり元気すぎる時には、頂芽の芽に良い花が咲かないことが多いので頂芽の芽は欠き捨てて、2番目の芽か3番目の芽に花を咲かせるようにします。 この枝が中指ほどでしたら2芽伸ばしても良いのです。 ですから、芽欠きは少し芽が伸びてから検討して作業して下さい。 元枝が親指ほどでしたら3芽小指ほどでしたら1芽にします。 既に芽が伸びているので、芽欠きしても開花が遅れることはありません。 頂芽を捨てるときは、2番目の芽又は3番目の芽まで切り戻すことになります。 とにかく急がないでやることです。
2、追肥は、今の時期には非常に大切なことです。 芽が伸びる時期は、燐酸を主体とした薄い液肥を潅水と同時に5日から1週間毎にハイポネクスの1000倍液をバケツ10ℓくらいマルチングの上から潅水施肥すれば結構です。 これは、10月まで続けて下さい。 追肥では鉢に潅水するときにハイポネクスを1000倍にして3回に1回やればよく、鉢の下に皿を置いてやれば潅水の回数が少なくなります。
3、病害虫予防 暑さも落ち着くと、またウドンコ病、黒星病がぶり返してきます。 定期散布で、ダニコール1000を散布しておけば大丈夫かと思いますが、もし、病気が発生していたら、ウドンコ病ではオサダン1000倍、黒星病ではサプロール1000倍を3日おきに3回くらい続けて散布して下さい。 ハダニが発生していたら、ニッソランV1000倍かコロマイト1000倍又はダニトロン・フロアブル1000倍を散布します。 ハダニ以外の害虫は、アドマイヤー粒剤を株あたり2〜3g位株周りに散布して潅水しておけば心配ありません。 害虫がいない時、殺虫剤の散布は予防にもなりませんので必要ありません。 定期散布はダコニール1000だけにします。
4、台風対策 秋の台風は、バラに大きな被害をもたらしますので、なるべく早く支柱などの準備をして下さい。 支柱は枝を支える物は太目のものを、蕾が付く枝には細めの風でしなる位のものがよく、長さは花の付く高さの花首位まであれば良いでしょう。 地中にしっかりと差し込んで株と結び、下の方は動かないようにしっかり固定します。 枝は風でしなる方が、強風で花や蕾が折れにくく被害が少なくて済みます。
また、展示場のバラには春先の大風や台風に備えてローズガードでしっかり対策を施しております。 一度ご覧下さい。
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